人に誇れるキャリアもなければ、学歴もないことに気づいてしまった。
気づいたら残っているのはサウナに10年入り続けていることだけだ。
これも別になんの役にも立たない。ただのサウナ好きのポンコツ野郎だ。
そんな自分があかすりを体験していないのはまずいのではないか・・・?
あかすりって実はめっちゃ気持ちいいんじゃないか・・・?
あかすりをした後にサウナに入ったら気持ちよくなっちゃうんじゃないか・・・?
と色々疑問に思ったので、思い切ってあかすりを受けてきた。
まずはサウナを1セットした後に、あかすり欲が高まったのでサウナ内のあかすりコーナーの電話から内線に電話をかけてあかすりをお願いする。緊張した。
必要最低限のやり取りをすると
「あかすりのところで少し待っててね~」
と言われ、全裸とタオルの羞恥プレイのような形で待たされること3分、おばちゃんがやってきた。
「アナタ、アカスリネ~」
すぐに日本人じゃないとわかったが、あかすりに国籍は関係ない。眼鏡をしていないのでほとんど見えていないので細かいことはどうでもいいのだ。
「マズハ、コレヲ、ハクノヨ~」
紙パンツを渡された。陰部だけが隠れるような紙パンツで、なんか全裸よりこっちのほうがスケベなんじゃないかと思ってしまった。
「マズ、アオムケネ~」(バンバン
仰向けになる私はタオルを顔にかけられる、視覚の情報がなくなると楽だなぁ、とか、これが一番デジタルデトックスにいいかもしれないなぁ。とか考えていた。
会話はほとんどなく、ひたすら下半身から丁寧にゴシゴシされていく。イメージしていたあかすりはもっと痛いと思っていたが、痛みは全くなかった。まな板の上で鱗を取られてる魚みたいだな~と考えていた。
あかすりをはじめて体験した人は「めっちゃ垢出てびっくりしたw」みたいなことを言うが、私もまったく同じ感想だった。とにかく大量の垢が出てくる、ビビる、ビビる。
垢を得意げに見せるおばちゃんの息が死ぬほど臭かった。匂いの記憶ってなんか脳から離れないよね。
今度はうつ伏せになってゴシゴシしてもらい、すべて終わった。気づいたら30分経っていた、血行が良くなって身体全身がポカポカしているのは感じた。
コミュニケーションはほとんどなかったが、逆にそれは良かった。めっちゃ話す人だったら気を遣ってしまって大変だったかもしれない。あかすりは1VS1で行われるから難しい。やっぱり1人で楽しめるサウナがいい。
あかすりしてからサウナに入ったが、特に違いを感じることはできなかった。
それでも家に帰ってからは今年一番の良い睡眠を取ることができて、起きたら脳内でドラクエのレベルアップ音が響き渡った。睡眠と組み合わせるならアリかもしれない。
あかすりのリアルな感想としては「う~ん、微妙!w」
ただサウナも最初はそんな感じで温泉にばっかり入っていた人間なので少しずつハマっていくのかもしれない。
最後に後ろからおばちゃんに紙パンツを「ぶちっ!」と破られたのだが、あれはなんか興奮した。脱ぐよりも破る方が効率いいもんね。賢いね。こういう知識をどこかで使っていきたい。
そんな夜の話でした。
おやすみなさい。
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