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絶望婚活おじさんへの道

コロナで寝込んでいる。気づいたらもう1週間も熱が下がっていない。寝ているだけの人間の癖に一丁前に食欲だけはあるので体重はガンガン増えていく。なんなんだこれは。

さりげなくPCの右下のカレンダーを見るともう自分の30歳の誕生日まであと1カ月もないことに気づいてしまった。まずい、このままでは絶望子供部屋おじさんの誕生である。モンスターの誕生である。近所の小学生達が子供部屋おじさんの生態系の研究のために家に押し寄せてきたらどうしよう…などと心配をしながら布団に入る。エアコンをガンガンに効かせてから絶望を覆い隠すかのように布団でガードする。ミイラのように自分に布団やタオルをぐるぐる巻きにして防衛体制を整える。

自らを絶望子供部屋婚活おじさんと思うようなこの状況まで来ても、マッチングアプリサービスというものはやる気になれない。いや、出会いを求めるならどう考えてもやるべきなのだが、恐れているのだ。齢30を手前にして、私はまだ偶然の出会いのようなものを夢見ているのだ。これが拗らせているということなのだろうか、いや、どう考えても拗らせている。占いによると出会いがあるとしたら7月が8月らしい。絶望婚活おじさんは7月か8月に出会いのチャンスがあるはずなのにも関わらず、コロナで寝込んでいる、もしかしたら出会いのチャンスをコロナで逃しているのか?と考えると余計に苦しくなってくる。結局のところ、怖いのだ。自分が品定めをされてからいいねをつけられたり、メッセージを無視されてしまうのが怖いのだ。ここまで来てまだ必死になれない自分にびっくりする。

最近やたらと中学時代の同級生と会う機会が増えていて、そのたびに全員当たり前のように結婚していて、子供がいるのでびっくりする。一緒に道端で拾ったエロ本を読んでいたN君も、一緒に授業中にお説教を受けていたR君も今では立派な二児の父親なのだ。お父さんっぷりを見てびっくりしてしまう。

前にもブログで書いたかもしれないが、30歳になる前に死ぬと本気で思っていた。だから貯金もしないし、好き勝手に生きるとどこかで決めていた。しかし、”生きると思っていなかった”30歳が近づこうとしている。きっとどこかで人生の本番は30歳くらいからはじまると思っていたのだが、実際のところ人生の本番は生まれた瞬間からずっと続いているのだ、そんな当たり前のことから目をそらし続けたつけが今来ているのだ。

そうか、もう人生本番なのか・・・とふと我に返る。こんなブログを書いている場合ではないのかもしれない、いや、ブログでも書かないとやってられない。

こんなブログを書いていたら、また熱が高くなってきた気がする。寝よう、健康になって、不格好でもいいから生きよう。とりあえずこの流行り病を治します。

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この記事を書いた人

一生懸命生きています。

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