2024年は割と色々な本を読んだけれど、最近はブログで面白かった本を紹介することはなかったので、一旦ここでまとめておくことにする。いちいちランキングはつけずに順不同で書いていくので、気になった本があったら手に取ってほしい。
日記の練習 くどうれいん
日記の練習というエッセイ本が面白かった。毎日練習のように日記を書いていって、その月の終わりに本番の日記があるような構成になっている。このエッセイ・日記の中では一日の中で小さな幸せを見つけていたり、自分の内面と会話をしたりしていて、読んでいて幸せな気分になれる。
書くことで、世界が広がるなと改めて感じることができるし、書くことの可能性が日記の練習から本番を見る過程の中で体感できる1冊。
多分好き嫌いはめっちゃ分かれるタイプの本だと思う。大声でこの本は最高!ということはできないけれど、絶対に刺さる人には刺さる本な気がする。
今から何かを書こうとしている人や、来年こそ日記を書きたい人にとって希望となる本になると思う。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆
「疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ、読書史と労働史でその理由がわかる」と帯に書かれていて惹かれて買った。
結果的にこの本を買ってから読み終わるまでに半年近くかかってしまった。皮肉なことに働いていて本が読めない状態が続いてしまったのである。ただ、読み始めたら面白かった。まるで本好きの三宅さんと一緒に時間を遡って読書史を勉強することができた。
結局、なぜ働いていると本が読めなくなるのかについての結論はすぐに出てこない。ライフワークバランスを考えて半身で働くことを提案しているこの本だけれど、読書好きなのに最近疲れていて本が読むことができない人にとっては何かのヒントになる本だと思う。
この本を読み終わってから、本を読む機会が増えた。
走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹
結局毎年面白いなと思いながらこの本を読んでいる。amazonの履歴を見ると2020年に買っているが、飽きもせずに何度も読み返している。村上春樹の作品は1冊もまともに読んだことがないくせに、この本は好きだ。小説家としての在り方、人間としての在り方、継続することの大変さや、それに打ち勝つ姿勢がこの本からじわじわと伝わってくる。
これを読んで影響される人は沢山いると思うけれど、実生活に落とし込むことは非常に難しいことだと感じる。
走ることをテーマに書きながら、人生の歩み方について触れている気がする。来年は村上春樹の本を読んでみます。
おやすみ短歌 枡野 浩一 , pha, 佐藤 文香
短い文章付きなので短歌の読み方がわからなくても楽しめることができる。パラパラめくれるうちに眠りの世界に誘われるってのがコンセプトなだけあってやさしい短歌が多い気がする。
短歌の入門編ではない気がするけれど、短歌が興味ある人は手に取ってもいいかもしれない。何冊か短歌集の本は読んだけれど、やっぱり1つ1つを丁寧に解説してくれる短歌本のほうが自分にあっているなと感じる。現在楽天ブックスでもAmazonでも在庫切れているので、気になった人は頑張って手に入れてください。
まとめ
今年読んだ本をざっくり数えてみたけど、30冊くらいしかなかった。あまりにも少なくてびっくりした。SNSを見ている時間を本読む時間にあてていたらこの300冊くらいは余裕で読めると思う。
読書をする心の余裕がなかったとか、色々考えられる、積読はどんどん増えている。
来年は強制的に本を読む時間作ります。
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