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パチンコ屋の喫煙所には様々な人間がいて、それぞれの人生が煙と共に交差している

パチンコ屋の喫煙所にいると話しかけられる確率が異常に高い。なぜかわからないけど、年寄りの方に話しかけられる。「兄ちゃん、何してるの?」とか「兄ちゃんの靴でかいな~」とか適当なことを言われる。私も年寄りが割と好きなので楽しく会話をする。年寄りネットワークはすごいので、1人の年寄りとしゃべると、その友人が出てきてその友人がまた喫煙所に集合するみたいな図になる。年寄りネットワーク、すごい。

私の稼働スタイルは基本的に後ヅモやハイエナをすることが多いので、年寄りに嫌われてしまったら稼働することができない。まぁそういうのも抜きにして名前も知らない爺さんやばあさんと話をするのは好きなんだけど。

平日の昼間にパチンコ屋にいると「普段は何をしてるんだ?」とか聞かれることもある。「今日は仕事休みなんですよ~」とか言うとニコニコするし、「病気で仕事休んでるんですよ」とかいうと心配してくれる。

田舎の広い喫煙所ではさぼっているサラリーマンや、打ち子と親分みたいなのもいたりする。パッと見ればなんとなく関係性がわかる。打ち子は大体目が死んでいる。喫煙所は基本的にタバコを吸うための場所だから煙草を吸ったら話をしていてもみんながすぐ出ていくのがいい。なんとなくいい。ずっとだらだらと終わりのない話をしているように見えても、タバコの火が消えると共に自然と会話が終わり、自分の台に戻っていくあの瞬間が割と好きだ。

みんなが黙っている喫煙所も好きだ。パチンコ屋の昼間の若い男しかいない喫煙所は割と静かだ。みんなおとなしくスマホを見ている。頭の中では何のことを考えているのかな。好きな女の子のことかな、台のことかな、将来のことかな。とにかく静かで音も全然しない喫煙所もあるんだ。掃除のおばさんがほうきを掃く音だけが静かにこだまする。

タバコを吸わない人も、パチンコ屋の喫煙所の近くに行く機会があったら少し観察してみると面白いかもしれない。煙と人生が交差していて、なんかいいんだ。

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一生懸命生きています。

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