気難しいTENGA入門

「ピンポーン」

聞きなれないチャイムの音を聞き、急ぎ足で玄関に向かう。

係長50歳、単身赴任3日目の朝はクロネコヤマトのお兄さんに起こされた。

「ありがとうございました。」

事務的な手続きを終え、ダンボールの割に軽い荷物を受け取る。

そう、ダンボールの中身はTENGA。

自慰行為を新しい境地へと連れて行ってくれる素晴らしいアイテムらしい。

 

届いたブツをまじまじと見つめる。

何度も”それ”を使うことを夢見たが、田舎には”アイテム”を使えるようなビデオ屋さんもなく、家には専業主婦の妻がいる。

 

魔法のアイテムを手にした係長は、少年のような笑顔でさっそくお気に入りのサイトにアクセスをする。

 

“どれ”を使おうかな・・・。

甲子園に初参加するピッチャーがマウンドに立つのと同じような心境で、アイテムを探しはじめた。

 

「これだ!」

~ヤリマン学園射精科~

クリックしようとすると、脳内のピッチャーが首を横に振る。

今日は違う気分らしい。

 

「これか・・・?」

~会社の事務員が寝ていたのでチンポを出してみたドッキリ~

またも脳内のピッチャーが首を横に振る。

どんなコースからでも確実に決めることが出来る彼は早く”それ”を使いたくて仕方がなかった。

 

「ええい、これだ!」

~配管工事とパイパン工事を聞き間違えた人妻が自らパンツを下ろした話~

彼はこの作品で過去に何回ものスタンドを沸かせるようなプレイをしてきた。

この選択に自信があった。

しかし脳内のピッチャーは不満そうに首を横に振る。

 

あれから数十分、時は立ち、苛立ち、マラ総立ち。

我慢の限界だった。

つけっぱなしにしていたテレビが突然大食い美女特集を始めた。

「これだ!!!」

記念すべき初TENGAの対戦相手が決まった。

ひたすら口にハンバーガーを頬張る大食い美女。

止まらぬTENGA、はじめての刺激に戸惑う係長、うっ・・・でそうだ・・・。

その瞬間だった。

「ファイト一発!!!!!」

リポビタンDのCMに切り替わり、TENGAの中に果てた。

 

何かを失わなければ、何かを得ることができない。

係長はそれ以降、大食い番組を録画するようになったとか、ならないとか。

 

 

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