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好きな歌を聞きながら旅に出よう

導楽が歌ってるLife goes onって曲が何故か好きでここ2年くらいの中では一番聞いている曲だと思う。この曲で導楽というアーティストを知って、色々な曲を漁っているがどれもいい曲ばかりなのにyoutubeの再生回数を見ると4桁とかでビックリするときがある。こんなにいい曲でいい歌詞なのに世間に認知されてないのかと思ったが、きっとそんなのは氷山の一角で世の中には売れてないけど滅茶苦茶才能がある人が山のようにいるんだと思う。そういう人が表に出てきて売れてから死ぬのか売れないまま死ぬのかって実は案外そこまで実力の差みたいのは無くて運の差なのかもしれない。

ここ2~3年ほど何かに取りつかれたように聞く音楽のジャンルが変わった。昔はアニソンだったりJ-popを聞いている事が多かったが、ここ最近は何故かレゲエミュージックばかり聞いている。何故かは自分でもよくわからない。歌詞に共感してるのかリズムが好みなのか、原因は自分でもわからないが普段から流してしまうし1人で長距離運転をする時には絶対に音楽が必要になる。

下宿先の金沢で冬の気候に耐えられなかったとき、気分の落ち込みに耐えられなかったとき、週末になるたびに金沢から静岡まで車で往復した。別に静岡に帰って友達と会うわけでも家族と過ごすわけでもなく実家に帰宅して部屋でひたすら寝ていた。2日か3日くらい寝てからまた金沢に帰る生活を3か月くらい続けた。片道450kmの道を何回も何回も往復するから運転のコツや休憩のポイントを身体で覚えた。殆ど新車だったはずの軽自動車の走行距離はあっという間に1万kmを突破した。運転中に聞く音楽、お気に入りのpodcastを聞くのが大好きだった。田舎の景色やサービスエリアでの休憩を楽しみながら何度も往復した。大学でわけわからない実験をしている時間は地獄にいるかのような苦痛で希死念慮が高まっていく一方だったけど、あの運転中だけは楽しかった。今になって思えば静岡に帰るのが目的なんじゃなくて車で移動をしながら音楽を聴くことによって気分を紛らわせていたのかもしれない。現実逃避の一種だったんだと思う。

旅行をするときの楽しみは移動する過程にあると思う。小さい頃に家族で車で隣の県まで旅行したときも車の中で会話をしたり、おやつを食べるのが好きだった。見慣れた景色から何時の間にか知らない景色になって、知らない地名だらけの看板になって、どんな読み方をするのか考える時間が楽しかった。民家を見つけて、ここにも人が住んでるのかなと考えたり小学校を見つけて変な名前の小学校だなぁとよく思っていた。

きっと今でもそれは残っていてどこか遠くに行くときにはその過程自体が楽しかったりする。お金を節約するために金沢から東京に行くときには夜の22時くらいから朝の8時ころまでの10時間くらいバスに乗るんだけど、だんだん暗くなる車内にワクワクしたり、サービスエリアでの休憩で深呼吸したり、ふと気づいたときにグーグルマップで今どの辺なんだろうって現在地を見たりするのが楽しい。きっと普段いる生活圏の中から脱出することが人間には必要なんだと思う。人間が進化をしていく過程で種を広げるために旅をする必要があった。昔の人間のDNAは確実に僕の中にも残っていて普段は引きこもりだとか家から一歩も出ないなんて言っているくせに知らない土地に行くとテンションが上がって意味もない看板の写真を撮ったりしてしまう。別に豪華なご飯や贅沢な宿に泊まらなくてもいい、ただ好きな音楽流しながら適当な目的地に向けてドライブしたい、それか助手席でぼーっとしてたい。贅沢を言うと道の駅かサービスエリアでソフトクリーム食べたい。普段は飲まないような長い名前のついたコーヒーも飲みたい。ナビの指示の逆方向に進みたい。

好きな歌は副作用のない魔法の薬みたいなものだから大事にしていきたい。

京都大学を卒業してからニートになったphaさんは低所得(年収100万円前後)で楽しく暮らす方法や、生き方についてのことを書いた本を何冊か出版していて『ひきこもらない』の二章の中でも日常を抜けるために旅に出るけど、旅先で何もせずに帰ったりしていて自分と共通してる部分が沢山あった。文章のリズムも軽快で読みやすくて、大好きな本。生きるのに疲れた人は読んでみてください。自分が知っていた生き方以外もあるということを知るだけでも気分が晴れてくるし、色んな生き方を知っておくと視野が広がります。

ひきこもらない (幻冬舎単行本)

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一生懸命生きています。

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