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ママチャリでどこまで行けるのかやってみた

3週間近く引きこもり生活が続き、そろそろ引きこもりにも飽きてきた。よし、外に出よう、私の公共交通機関以外での移動手段は徒歩か匍匐前進かうさぎ跳び、自転車がある。様々な観点から考えに考えた末に自転車を選んだ。自転車と言ってもロードバイクやクロスバイクのようなスポーツバイクではなくママチャリである。ママチャリで遠出しようとしてる私を見た祖父が自分の自転車を貸してくれた。祖父は普段から自転車の整備をしてるため、整備されてないママチャリよりも整備されている祖父の自転車のほうがいいと判断した。

出発当日の朝、久々の外出ということでテンションが上がり朝3時間半に目が覚めた、腹が減っては戦が出来ぬ、腹が減っては自転車が漕げぬということで支度をして朝ごはんを食べてからひたすら東へと進むことにした。朝5時前に家を出発。最初の10キロも行かないうちに尻に激痛が走っていることに気づいた。尻が痛い、尻が痛い。尻が痛い。今宵、僕たちは尻割れて歌うだろう。

尻が割れてしまった。これは大きな誤算だった。高校の時は片道9キロの通学路を自転車で往復していた。家と反対方向のゲームセンターにも頻繁に通っていたので1日20キロくらいは普通に走れていた。
しかし、開始10キロもしないうちに尻がダメになってしまった。祖父の自転車のサドルは細いタイプだった、多分慣れてる人なら長距離乗っても痛くないはずなんだけど、猛烈に痛くなってしまった。
早朝の国道1号線は静かである。非常に走りやすい、早朝に出たのも早めに静岡清水を突破しておきたかったからである。予想していたペースよりも明らかにタイムが落ちていく。尻が痛い、尻が痛い。人生でここまで尻が痛くなったのは始めてである。しかしまだ10キロも走っていない、走る走る俺たち流れる汗もそのままに。いつか辿り着いたら君に打ち明けられるだろう。
自分の予定だったら朝日を全身に浴びながら爽やかに自転車を漕いでいる予定だった。現実は違った、三回目で申し訳ない。尻が痛いのである。尻が痛い、コンビニで休憩することにした。コンビニで休憩することにした。足を少しでも休めておきたい、コンビニの裏の空いているスペースを見つけて座った。尻の痛みは取れない、そもそも尻が痛くなったことがないから対処法がわからない。休憩をすると少し楽になったように感じた。これは行けるぞ、勢いよくペダルを漕ぎ始める、漕ぎ始めると同時に尻が痛む。なんの拷問だ、これは、尻の痛みと戦いながらの長距離自転車走。完全にマゾである。国道1号線は自転車が通れない場所もいくつかあるので回り道をして回避しながらひたすら東に進む、なかなか静岡市を出ることが出来ない。辛い、辛い、スピードが出ない。自分がスピードが出ない理由は大きく分けて4つある。1つ目は尻である。これは説明不要であろう。2つ目は自転車、実は祖父の貸してくれた自転車は20年以上前に製造されたものである。もちろん整備されているから大丈夫だが、多分周りのママチャリではない自転車よりは遅いと思う(というか遅かった)。3つ目は私の体力面である、家から出ていない、自然と体力が落ちる、そんな奴がいきなり100キロの距離を漕ごうとするのである。4つ目は荷物が多すぎることである。私はひたすら東へ東へ行く予定だった。行けるものなら仙台のほうまで行こうと考えていた。それ故に色々と準備をしてしまった、野宿出来るように1人用テントを積んだり、野宿出来るように寝袋を積んだり、雨が降ってきても大丈夫なように合羽を積んだり…着替えも大量にある。長く走るために沢山荷物を積んだ結果、走行距離が短くなってしまうという皮肉な結果に終わった。完全に経験不足である。
それでも私は諦めない。自転車を漕ぎ始めてから6時間、道を間違えて真反対に進むなど色々な失態をしてから沼津についた、疲れ果てた、力が入らない。沼津駅を目指す。自転車を漕ぎ始めてから7時間、本当は150キロ走る予定だった。予定だった。予定だったが、60キロで断念した、7時間(休憩込)で60キロしか進まないのだ。ママチャリチャレンジは失敗に終わった。とりあえず電車で移動してしまおう。また自転車は取りに来よう…
↓この画像が今回のチャリ移動の記録、6時間を過ぎたあたりから暑さで意識が朦朧として記憶があまりない。
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この記事を書いた人

一生懸命生きています。

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