小学生に競馬予想をさせることよりも問題なのはギャンブル依存症のことだ

ヤフーニュースのこの記事に一方的に反論する人が沢山いてなんだか複雑な気持ちになったので少しだけ書かせてほしい。

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私の幼少期

私の父親は競馬好きだ。そのせいか小さいころから競馬との距離は他の人よりも近かった。
小さかったときは平日は仕事で忙しい父親と遊べないことを残念に思っていたが、土日になると違う。休みの日はどこに行くのにもついていき遊んでもらっていた。日曜日になると一緒に意味も分からずスポーツ新聞の競馬コーナーをチェックしていたことを覚えている。

予想の時間が楽しかった。予想をする時は新聞を見て、赤鉛筆を持つので、僕も真似をして新聞の馬に丸をつけたりして遊んでいた。小さいころだったから父親の脚の中にすっぽりと納まって一緒に新聞を見ることが出来た。

予想が当たると「じゃあ今日は外食だ!」と言い、今はもう潰れているいつものラーメン屋にいって味噌ラーメンを注文するのが定番だった。そのせいで午後の3時45分頃のメインレースの時間が終わるまで母親が飯を作るべきかどうなのか待機していたことや、午後5時過ぎの誰もいないラーメン屋の座敷席でおなかいっぱいになるまでラーメンを食べたことを覚えている。

人と人を繋ぐ話題としての競馬

2016年、僕は体調を崩して入院した。冬の事だった。入院した場所にはラジオ等の持ち込みは許可されているものの携帯等の電子機器は禁止されていて、娯楽はほとんどなかった。普段無口で喋らない父親もなるべくお見舞いに来てくれた。

面会室はテレビもないので話題は競馬のことが多かった。人間は情報を遮断されると、情報に飢えることを肌で実感した。今外で何が起こっているのかわからない時に、今外ではこういうことが話題になっているというニュースは嬉しかった。許可のない持ち込み物はいけないのだが、父親がこっそりとポケットに競馬新聞を入れてお見舞いに来てくれたことがある。そこから馬の名前や馬柱を見て「きっとこのレースはこうなる。ああなる。」と話をした。ちなみにそのレースは終わったレースだった。

2016年のクリスマス前に体調が回復してきたのもあり一時退院が許された。3日間ほどの楽しかった時間も終わり、帰りの車の中で2016年の有馬記念を見た。これが終わったら病院に戻らなければいけない。僕の買っていた馬券は外れてしまったが父親は馬連を1点で握っていたらしい。「あと3日くらいで退院できるように頑張れ」そういいながらジュースを沢山買ってくれた。

今でも父親との共通の話題が競馬以外にないので、僕は競馬に助けられている人間だと思う。

ここ数年のオフ会も共通点が競馬好きであることが多い。別にオフ会中に競馬をやらなくても一緒にサウナに行ったり、ご飯を食べたりして楽しんでいる。競馬という共通の話題が人と人を繋ぐきっかけになることもある。そして、共通の話題があると話してても楽しいし、盛り上がりやすい。そういった意味で競馬の魅力を知れたことは幸せな事だと思う。

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小さいころからギャンブル依存症のリスクを教えなければいけない

僕の父の場合は100円から1000円の間で馬券を買っていた。「いっぱい買ってもどうしようもないよ」と言ったのを覚えているし、今でも口癖のように言っている。そしてこの記事の中でも言われているギャンブル依存症のは本当に恐ろしいものだ。一度ギャンブル依存症になってしまうと、抜けるのに相当な時間がかかる。そして、本人は隠したがるので周りが気がつきにくいという欠点もある。ギャンブル依存症の本当に怖いところは辞めようと自覚をしているのにやめられないことだ。今でも多くの人が苦しんでいるし、これを書いている私ももしかしたら片足、もしくは両足をギャンブル依存の渦の中に突っ込まれているのかもしれない。

100円だけでも十分に依存のキッカケにはなる

ほとんどの人が最初は大丈夫と思いながら沼に落ちるのがギャンブル依存症の恐ろしいところだ。そして、負け続けて金がなくなるとモノを売ってでもギャンブルをやろうとしてしまう。今一番売れている人気の券種は三連単と呼ばれる券種で1着から3着の着順を当てるものだ。当たった時の分の配当が大きい分、なかなか当たらなくなっている。18頭の馬がいるレースの時に3連単が当たる単純な確率は0.02%だ。そのため当てる為には、何点も買う必要があり昔のフジテレビのみんなの3連単のコーナーやこじはるの3連単予想の番組でも60点(6000円)買うことを推奨していた。

6000円は大きい?小さい?

はじめてのファンや、競馬素人の人が見たらどう思うだろうか。競馬は6000円くらいから買うのだなと思ってしまうだろう。そしてそれはレートの破壊につながる恐れがある。先ほども言ったように3連単の配当は非常に高額で100万円を超えることも珍しくはない。なので、素人が6000円分3連単を買っても10万円等の馬券を当てることはある。その時に金銭感覚が狂ってしまうのだ。
人間は欲深い生き物だと思う。一度10万円を当てるとそれに一時的に満足するのだが、もう少しすると20万円が欲しくなる。すると6000円賭けるのではなく12000円賭けようかなとなってしまうのである。そしてJRA等の公営競技は掛け金が青天井なので1レースにいくらでも突っ込むことが出来る。それが馬券の恐ろしさだと僕は思う。

 

金銭感覚もぶっ壊れる

何度でも言うが金銭感覚がマヒするのが競馬だ。最近ではインターネット投票が主流になっているから余計に金を扱っている実感がなくなる。僅か2分間もしないレースに6000円突っ込んで負けるのか、この6000円をどう使うかは金を稼いだ本人の自由だ。ただ、毎週末競馬をやっているとこの6000円のありがたみがわからなくなってしまう。6000円あれば本屋に行って好きな本買ったり雑貨買ったり、帰りに美味しいラーメン食べてもおつりが出るくらいの金額だろう。実際に僕を含めた競馬をやっている人でも6000円の服を買うのに抵抗はあるが6000円の馬券を買うのに抵抗がない人は多いはずだ。そのような人は黄色信号だと思っていいと思う。勿論他人に迷惑をかけない範囲ならいくらでも負けて大丈夫だ。

さいごに

ヤフーニュースの記事を書いた人はギャンブル依存症に苦しんでいる人を身近で見てきている人で、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログさんから引用されている。

以前のブログでも書いたように競馬の魅力と馬券の魅力は全く違う。そのため切り離して考えなければいけない。小学生のうちから競馬の魅力を知ることはいいことだとは思うが、同時に親やJRAはギャンブル依存の恐怖を教える必要もある。しかし馬券を購入する人のお金で成り立っている組織なのだから、JRAがそのようなことに本腰を入れることには今後も期待できない。

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