NHKのドキュメント72時間を見た。今回は1円パチンコに焦点が置かれていた。最初は冷やかしのつもりで見るつもりだった。自分もパチンコを打つことはあるから、同族嫌悪的なノリで。そんな感じで番組を見ていた。
しかし、番組の方向は思っていた方向と真逆だった。
東日本大震災で津波で全てがなくなった人、震災でもう何もかも残っていない人、シングルファーザーで心のよりどころがパチンコしかない人。色々な人がいた。「パチンコを打ってる間は無になれる」「パチンコが唯一の楽しみ」ネガティブな理由だけでなく、「これが楽しみだから」「こうやって癒されたい」とポジティブな理由の人もたくさんいた。みんな居場所を求めてパチンコ屋に来てるんだなあと思った。
なかなか家には帰れないから行く場所がパチンコ屋。今日は仕事だと行って家を出てパチンコ屋。色々な人がたくさんのモノを背負いながら生きている中で逃げる先がパチンコ屋でもいいんじゃないかと思った。だって生きてるじゃん。
もちろんギャンブルには強烈な依存性やギャンブルにより身を滅ぼしてしまう人もいる。
しかし中には居場所を求めてくる人もいることを知った。画面の向こう側だけどひとりひとり全員が色々なことがあっても生きていて、インタビューに応じながら笑っている。それだけでいいんじゃないかなと思った。
別にパチンコだけじゃない。見ている間は現実から離れさせてくれる素敵な物語や、なんだか不思議と笑ってしまうギャグ漫画も全て必要としている人がいるからあるのだ。辛い時は何かに頼っていいんじゃないかなと思う。
つらいものをひとりで抱えてしまうと全て自分にのしかかる。しかし、誰かに手伝ってもらえばつらさを共有できるから楽になる。こんな感じなんだと思う。もし手伝ってもらった人がつらそうなときは手を差し伸べてあげればいい。多少おせっかいでも助けてあげるといい。
僕は色んな人に助けてもらっているおかげで生きてるし、逆に過去のブログ記事を読んで助けられたとメッセージを頂いたこともあるので書いててよかったなあって思うときがある。別に小さい子供じゃなくても、大人でも何かに頼らないと生きていけないんだ。人間はあまり強くない。
つらいときはだれかに頼ろうという話でした。ひとりで抱え込んじゃだめですね。
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